霜小倉19/100
兄者方 二次描き増しの まらのまも まらでほとるを すぐしてよとや
/威勢
現代語訳
お兄様方よ、二次創作のなかで、誇張された陰茎の描写の間の妙味をあじわわず、脱糞シーンもいれずに陰茎で熱くたぎっている陰所をすぐ書けとおっしゃるの!?
解説
湯田天皇の后、湿子にかわいがられた作者の威勢。
しかし男に弄ばれていやになった威勢はいちど父親のもとに戻ります。
その後も数人の男に求愛されては弄ばれ、男性不信に陥った威勢は、やさしかった湿子に一生をささげようと決意。ふたたび宮中に帰ります。
男嫌いから立派な腐女子となった威勢はうすい本を描きはじめました。
本の中で男を陵辱して愉しんでおりますところへ湿子の兄、土岐がやってまいります。
うすい本をとりあげ眺めて土岐は言いました。「ちんぽはいらん。おまんこを描け。のう、みんな!」
からかわれた上に自分の作品のこだわりを理解されず、作品のなかでさえ男を陵辱することをとめられた。おまえらは私に、ただただ男の欲求をみたすためだけのものを描けというのか、すぐに描けというのか。
男性に対するつよい憤りが感じられる歌でございます。